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お勧め健康食品

 

     

大豆イソフラボン

大豆のすばらしさ"は、大豆が直接的、問接的に多くの健康上のベネフィットをもたらすということで、いろいろな形で盛んに紹介、報道されている。大豆は、タンパク質および油のほかに、イソフラボンを含有している。おそらくイソフラボンは、大豆の豊富な食事に見られる優れた健康ベネフィットをもたらすと考えられている。


大豆イソフラボンは、12種類の化合物群として大豆中に天然に存在している。これらの化合物が研究の対象となったのはごく最近のことであるが、現在までに発表されている研究結果では、健康維持、疾病管理、さらには予防に対するイソフラボンの大きな可能性が見いだされている。
 大豆が何千年にもわたって広く摂取されてきた食品の1つであることから明らかなように、大豆は食生活を少し変更させることによって、あらゆる人々の健康を大きく向上させることができるという効果が期待され、健康、衛生学および栄養学の領域においてユニークな地位を占めている。

大豆の健康ベネフィット
比較的多量の大豆を摂取する人は、大腿骨骨折の発症率、血清コレステロール値および乳がんの発症率が低く、閉経後の症状がまれにしか見られない。ほとんど大豆を摂取しない人の場合、骨粗髭症、心疾患、乳がんおよび子宮がんの発症率が高く、更年期の“のぼせ(ほてり)"が多く見られるということが疫学的に明らかにされている。
ここでは、このような健康効果を裏付ける科学的根拠について述べる。

イソフラボンとはなにか?
大豆が多量のタンパク質および油を含有することは知られているが、イソフラボンはタンパク質でも油でもない。イソフラボンは大豆に天然に存在する一群の化合物である。
 大豆には12種類のイソフラボンがある。まず、他の化合物質と結合していないイソフラボン(ゲニステイン、ダイゼインおよびグリシテイン)があり、これらは総称してアグリコンと呼ばれる。
 また、グルコースと結合した形のもの(ゲニスチン、ダイズイン、グリシチン)もあり、これらは配糖体(グリコシド)と総称される。そのほかにはエステル化したイソフラボンもある。
 加工していない大豆では、大部分のイソフラボンが配糖体として存在しており、生物学的に活性が低い。アグリコンはヒトに対するバイオアベイラビリテイが高く、グリコシドはアグリコンを遊離するために腸内細菌の作用を必要とすることが科学的に立証されている。
大豆発酵食品、たとえは昧噌やテンペー(注:納豆のように発酵させたインドネシアの大豆食品)などは、アグリコンイソフラボンの含有量が多いという傾向にある。逆に、豆腐などの発酵させていない大豆食品は、グリコシドイソフラボンの含有量が多い。
エスト□ゲンの完全な代替物ではない
 イソフラボンはたしかにごく弱いエストロゲン様の作用を示すが、その特性は天然エストロゲンの数千分の1程度であると考えられており、厳密にはイソフラボンをエストロゲンの代替物とみなすことはできない。一方、イソフラボンは緩やかなエストロゲン活性阻害特性を有していることもわかっている。
ステロイドホルモンではない
 イソフラボンはステロイド類ではない。エストロゲンのようなステロイドホルモンは、イソフラボンと簡単に区別できる化学構造を有するが、一部化学構造上の類似点もある。
(注)大豆イソフラボンには、糖と結合して存在しているものと、糖と結合していないものがあり、前者を配糖体(グリコシド)と呼び、後者をアグリコンと呼ぶ。

イソフラボンの安全性
大豆は幅広く利用されている食品の一つで、現在世界中で何十億人もの人々が摂取している。大豆食品を豊富に含んだ食事から得られる程度の大豆イソフラボンを摂取すること自体は、おそらく安全であると思われている。日本人は大豆をもっとも多く消費する国民で、1日当たりのイソフラボン摂取量は50〜65mgであるといわれている。
 事実、165mgのイソフラボンを毎日摂取させた臨床試験においても安全性に問題はなかった。臨床試験で採用されているより一般的なイソフラボンの摂取量は、1日当たり50〜100mgである。
 天然に存在する大豆イソフラボンは化合物の混合体であるため、単一のイソフラボンの安全性および毒性に関するデータを大豆由来の天然イソフラボン混合物に適用することは妥当ではないという慎重な考え方もある。

食品に含豪れるイソフラボン

イソフラボン含有量       mg/100g

きな粉 83〜178
味噌 25〜89
豆腐 28〜67
テンペー 37〜59
大豆ペースト 33〜52
大豆ホットドック 12〜19
豆乳 4〜18
豆腐ヨーグルト 15
大豆ベーコン 10
大豆チーズ 3
醤油 2


大豆食品中のイソフラボン含有量は、加工方法によって大きく異なる。大豆由来の代表的食品、ならびにそれぞれのイソフラボン含有量は、左表の通りである。













サプリメントとしての大豆イソフラボン
規則的かつ継続的に摂取することにより、大豆の多くの健康ベネフィットを得ようと食生活を変えることにはいくつかの困難がつきまとう。
第一に、脂肪や油によって余分なエネルギーを摂取することなく、十分なイソフラボンを含んだ大豆食品をうまく取り人れなけれぱならない。
第二に、多量のタンパク質および炭水化物を含有する大豆食品は、消化の際、不快感をもたらすことがあり、耐え難いことがあるかもしれない。高度に濃縮した天然大豆イソフラボンを含有するサプリメントは、上記の問題を解決するために最適である。

大豆イソフラボンは乳がんおよび子宮がんの発症リスク低減に関与する
 大豆食品の豊富な食事は、乳がんおよび子宮内膜がんに対して予防効果をもたらすことが示されている。288人の女性を被験者とする臨床試験では、大豆食品を多く含む食事から比較的多量のイソフラボンを摂取している女性において、乳がん発症率が明らかに低いことが認められた。子宮がん発症率も、乳がんおよび卵巣がんと同様、米国やヨーロッパよりも、日本や中国、およびその他のアジア諸国のほうが低い。
 ハワイ在住のアジア系アメリカ人女性の子宮がん発症率は、米国およびアジアのほぼ中問に位置し、子宮がん発症率に対する食事の影響を強く示唆する。
 843人のハワイ在住女性を対象としたもう一つの研究でも、大豆摂取量の高さと子宮がん発症率の低下が相関していることが示された。この研究において、特定のイソフラボン摂取に関する検証は行われていないけれども、大豆由来食品はゲニステインおよびダイゼインなどのイソフラボンを豊富に含むことを研究者たちは指摘している。また、エストロゲンの服用が子宮内膜がんの発現と密接に関連していることが同研究において言及されている。

大豆イソフラボンはコレステロールを低下させるか?
動物性タンパクの代わりに大豆タンパクを用いると、血中脂質濃度に対してすぐれた効果をもたらすことが数十年前からすでに知られており、総コレステロール値、LDLおよびトリグリセリド濃度の低下、ならびにHDL濃度の上昇をもたらす。
上記の効果が、大豆タンパク、すなわちアミノ酸またはペプチドに起因するものか、大豆中の食物繊維によるものなのか、あるいは実際に大豆イソフラボンの生物活性によるものであるのかに関しては、いまだ結論が出ていない。
アテローム性(粥状)硬化斑
生物活性に関する議論のほかに、大豆イソフラボンがアテローム性(粥状)硬化症または動脈硬化発現の前段階であるアテローム性(粥状)硬化斑を減少させることが明らかにされている。
この大豆イソフラボンによる心臓保護作用は、天然のイソフラボンを含有する大豆タンパクと、イソフラボンを除去した大豆タンパクを比較した試験によって実証された。
ビタミンEとの相乗作用
大豆イソフラボンにビタミンEを加えた場合の脂質濃度低下作用は、イソフラボンおよびビタミンE単独の場合よりも大きいことが認められた。
この相乗効果の詳細な機序はまだ完全に解明されていないが、イソフラボンのもつホルモン様防御効果がビタミンEの抗酸化防御作用によってさらに高められるためであると考えられている。

大豆イソフラボンと骨粗鬆症
骨粗藩症は一般に閉経後に発症し、これは閉経後の10年問において卵巣でのエストロゲン生成の急激な減少が骨量を急速に低下させることによる。この種の骨損失に対する最も効果的な治療方法はエストロゲン代替療法であるが、同療法は多くの副作用の可能性があり、子宮内膜がんおよび乳がんのリスクが高い女性には禁忌とされている。
 大豆イソフラボンは、エストロゲンの生成が不足している場合、骨損失率を低下させる可能性を有している。ある研究では、イソフラボンを豊富に含有する大豆タンパクを補うことによって骨密度が上昇するということが実証された。この作用がタンパク質そのものによるものなのか、あるいは分離大豆タンパク質中のイソフラボンによるものなのかを明らかにするためには、さらに研究が必要である。「
カルシウムとビタミンD
もちろん骨量を高めるために必要なものは大豆イソフラボンだけではない。カルシウムは無機塩類の沈着に、カルシウムの効率的な吸収にはビタミンDが必要である。
(注)日本では「エストロゲン依存性腫瘍(たとえぱ乳がん、性器がん)およびその疑いのある患者」に対し禁忌としている。

大豆イソフラボンと女性の健康
骨粗鬆症、乳がんおよび子宮がんに加え、思春期後の女性は常に女性特有のホルモン症状と向かい合っている。急速に変動するホルモン量によってもたらされる不快な症状を緩和するための自然な治療法を模索している研究者によって、大豆イソフラボンは近年大いに注目を集めている。
月経に対する作用
月経周期においては、もっとも際だった性ホルモン量の急激な変動が見られる。黄体形成ホルモン(LH)、および卵胞刺激ホルモン(FSH)の急激な増加は、排卵の2日前から始まり、排卵の2日後にはほぼゼロにまで減少する。排卵後に血清プロゲステロン(黄体ホルモン)の大幅な増加が始まり、月経周期の終わりまでに急速に減少する。
 大豆イソフラボンは、このようなホルモン濃度の大幅な変化を改善させると考えられている。45mgの大豆イソフラボンを1ヵ月間毎日摂取した場合、月経周期半ばにおけるLHおよびFSHの急増が有意に抑制された。また、月経周期中の卵胞(成熟)期が有意に2.5日延長されるということも認められた。
 別の食事介入研究では、被験者が毎日50gの味噌(非結合型のアグリコンの形で約25mgのイソフラボンを含有)を摂取したところ、月経周期が25.3日から30.7日へと5日問延長したという結果が得られた。
閉経後の女性に対する作用
閉経期に現れる症状、特にのぼせの重篤度および頻度は、日本や中国、東南アジアのほうが、北米やヨーロッパよりも低い。現在、これは環境的な要因、その大部分が食事の違いによるものであると多くの研究者が確信している。
 114人の閉経女性を対象とした研究では、12週問大豆を豊富に取り入れた食事を摂取した女性において、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)の有意な増加が認められ、さらにのぼせや膣部乾燥といった閉経症状の緩和を伴うことが示された。

その他大豆イソフラボンの健康効果に関する研究報告
 ここ数年間の大豆イソフラボンに対する科学的関心の高まりによって、多数の分野における健康ベネフィットについてのヒントが生み出された。とりわけ胃がんおよび大腸がんに対する防御作用の可能性については言及する価値がある。また、前立腺症状を心配する男性にとっても期待できるニュースがもたらされている。
 これらのベネフィットは、イソフラボンの抗酸化性や抗変異原性、抗高血圧性、および抗炎症性などに起因するであろう。
腫瘍浸潤の抑制
イソフラボンのinVitrOの研究の中で最も興味が持たれるものは、ゲニステインが抗増殖作用を有し、腫瘍の増殖および転移を抑制するというものである。この悪性腫瘍細胞の転移能力の低下は、血管新生を阻害する結果生じるものと考えられている。腫瘍の成長には新たな血管が必要とされるか一らである。
  さらにゲニステインは、細胞の分化を誘導し、腫瘍の増殖速度を遅らせることも明らかにされている。