第7号
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 レディスクリニック コスモス
 発行人 坂本 康紀
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女性の大敵 冷え性


− 冷え性から発展する病気もあります。  −


女性の2人に1人は「冷え」に悩んでいるといわれます。「冷え症」は間接的にいろいろな病気の原因になる可能性もあるので、ただの冷えとあなどることはできません。冷えには、老化現象や甲状腺機能低下による新陳代謝の低下のためにおこる全身の冷えと、末梢の血液循環が悪いために起こる手足の冷えがあります。女性に多いのは、血液循環の障害による「手足や腰の冷え」で、次のような原因で起こります。

人間の体温の調節は、血管の収縮や拡張により流れる血液の量を調節することによって行われています。この調節を司っているのが自律神経です。女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンも、この血管調節や体温の調節中枢に直接または自律神経を介して間接的に影響しているため、このバランスが崩れると血管の調節がうまくいかなくなり、手足の血液が十分に流れなくなり「冷え」が生じることになります。月経不順の女性や更年期の女性に「冷え」が多いのはそのためです。

また、適度な皮下脂肪も体温維持に重要です。ダイエットにより無理に皮下脂肪を少なくすると、熱の放出が大きくなり、逆に皮下脂肪が過剰になるとかえって外部の温度が遮断され、血液のめぐりが悪くなり「冷え」が起こります。冷えが原因で、不眠になることも多くあります。手足が冷えるとなかなか眠りにつくことができません。また、不眠が続くとそれがストレスになり、さらに自律神経が乱れ、さらに冷えを助長するといった具合に悪循環になります。自律神経が乱れると、自律神経の中枢が接している女性ホルモンの中枢にも影響を及ぼし、卵巣機能が乱れ、月経不順、月経困難症や月経前症侯群(※下表参照)等をひきおこし、ひいては不妊を引き起こすことも考えられます。冷えに対する対策は、手足の血管の血流を増やすようにすることが大切です。

具体的な方法としては、
 (1)できるだけしめつけのない衣服にすること。
 (2)ウオーキングやストレッチなど、簡単にできる軽い運動を毎日続ける。
 (3)入浴は熱いお湯を避け、38〜40℃のぬるめのお湯に20〜30分間ぐらいゆっくり入る。
  特に手足の部分浴は、体の末端に滞っている血液の流れを活発にし、効果的です。
 (4)喫煙はニコチンが血管を叔縮させ、血液の流れを悪くするのでできるだけ控える。
 (5)食べ物はからだを温めるものを多くとる。
  一般的に水下や地中に育つ食品は、からだを温めるといわれています。
  海藻類や根菜類、イモ類などがその代表です。〈次ページ参照)
 (6)ストレスは自律神経失調の原因となるので、スポーツや友人とのおしゃべりなどで上手に発散する。

などがあげられます。
上記のような生活によっても改善しない場合には、薬物療法も有効です。当帰芍薬散、温経湯などの漢方薬やビタミンEなどがありますが、更年期で女性ホルモンの減少が原因の場合は、ホルモン補充療法が最も有効です。









※ 月経前症候群(PMS)

月経前3〜10日間続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退または消失するものをいいます。
いらいら、下腹部膨満感、腰痛、頭重感、おこりっぽくなる、頭痛、乳房痛、落ち着かない、憂うつなどがあります。
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