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月経周期を持つ女性は、毎月、女性ホルモンの大きな波にさらされています。そのため月経周期の時期により微妙に体調の変化を来します。時にはそれが大変つらいこともあります。そこで今回は、「女性ホルモンと月経のしくみ」についてお話ししたいと思います。
ご存じのように女性ホルモンの分泌は、大部分は卵巣から行われますが、卵巣が単独でホルモンを分泌しているのではなく、間脳−下垂体−卵巣という一連のシステムによりコントロールされています。間脳(視床下部)からは、下垂体に対しGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を、その刺激を受けた下垂体からは卵巣に対してゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン,LH,FSH)を、さらにゴナドトロピンの刺激を受けた卵巣からは女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、子宮内膜に作用しています。(図1)
月経が始まると、下垂体からFSHやLHが分泌され、卵巣の中に多数存在する原始卵胞のうちいくつかが発育を始めます。卵胞中の卵子の周辺にある顆粒膜細胞は盛んに卵胞ホルモンを分泌し、卵胞の中に液がたまり卵胞はしだいにふくらんで発育卵胞となります。月経のため剥離して薄くなった子宮内膜はその卵胞ホルモンに反応し、厚くなってきて出血は止まります。卵巣では、いくつか発育した卵胞の内1個のみがさらに大きくなり、主席卵胞となり排卵の準備が整います。これに伴い血液中の卵胞ホルモンはさらに上昇します。
この血中の卵胞ホルモンの上昇が刺激になって(positive
feedback)、下垂体よりLHが多量に放出され、排卵の引き金になります。このLHの急激な上昇をLHサージと呼びますが、この後約36時間後に排卵が起こります。排卵が起こると、卵巣の排卵した傷跡からは黄体と呼ばれるものが形成され、この黄体から黄体ホルモンが分泌されるようになります。卵胞ホルモンは、排卵の後一時低下しますが黄体から分泌されるようになり再び上昇し、黄体ホルモンと相まって子宮内膜を柔らかい状態に変え(分泌期内膜)妊卵が着床しやすい状態に変えます。
基礎体温は排卵後上昇しますが、これは黄体ホルモンの作用によるものです。排卵がなければ黄体は原則的にはできないため、黄体ホルモンの分泌がありません。基礎体温上で、排卵があるかどうか判定できるのはこのためです。黄体は、妊娠が成立しなかった場合には約14日間で退縮し、卵胞ホルモン、黄体ホルモンともに急激に減少するため内膜が剥離し月経が開始します。(図2)
よく月経の周期は何日型といいますが、これは月経開始日から次の月経開始日までの日数を指しています。月経周期は25日型から38日型が正常といわれ、日本人では28日型が最も多いといわれます。変動は±6日以内までは正常で、7日以上の変動がある場合を月経不順といいます。
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