第5号
毎月1日 発行
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 レディスクリニック コスモス
 発行人 坂本 康紀
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強い掻痺感をおこす膣・外陰カンジダ症

− 妊婦さんでは赤ちゃんに感染することも −


膣カンジダ症・外陰カンジダ症は、異常帯下やかゆみを起こす疾患のなかで最も多い疾患です。外陰部から膣にかけ強いかゆみと、酒粕あるいはヨーグルト状の特徴ある帯下が増加します。
原因菌は、真菌すなわちカビ類であるカンジダ・アルビカンスで、感染経路としては性交感染・産道感染・家族間水平感染および自己感染が考えられます。

カンジダは健康な人でも膣・外陰および直腸や尿路などに常在しています。健常な膣内には、ふつうデーデールライン桿菌という菌がいて、その菌の産生する乳酸によりpHが酸性に保たれ、他の菌は増殖できない状態になっています。何らかの原因でこの菌が減少してくるとカンジダが発症しやすくなってくるのです(自己感染)。この原因としては下表のようなものが考えられます。

性行為でも感染を起こしますが、男性の場合は発症することが少ないのですが、発症すると亀頭部の発赤、かゆみ、落屑などがみられます。妊娠すると膣カンジダ症になりやすいのですが、お産の時に膣カンジダ症があると赤ちゃんに感染をおこすことがあります(産道感染)。鷲口瘡とよばれる新生児の口腔粘膜の感染をおこしたり、極小未熟児の場合は先天性皮膚カンジダ症や全身性カンジダ症を発症することもあります。ただし鷲口瘡は正常な乳児では1〜2カ月以内に無治療でも消失します。

診断は、膣分泌物の直接検銃や培養などにより比較的簡単に行われます。治療は、膣カンジダ症には抗真菌剤の膣錠投与が、外陰カンジダ症には抗真菌剤の外用薬塗布が行われます。治療期間は2週間程度必要です。 

難治性の場合には経口剤の投与が行われる場合もありますが通常は局所療法のみが行われます。セックスパートナーには普通治療はいらないことが多いのですが、上記症状がある場合や性交後に症状がでる場合には男性の陰茎とくに亀頭冠状溝に抗真菌剤の塗布が必要です。

膣・外陰カンジダ症は、再発を繰り返すことが多いため十分な治療が必要です。






外陰・膣カンジダ症の発症増悪因子
【局所的要因】
     1.不潔・多汗
     2.おむつ使用
     3.肥溝
     4.性交渉
     5.先行する湿疹
     6.ステロイド外用剤の濫用
【全身的要因】
     1.妊娠
     2.糖尿病
     3.免疫不全(免疫抑制剤の使用)
     4.薬剤の使用
       抗生物質
       エストロゲン(ピル)
       ステロイドホルモン
       抗癌剤






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