建物建築設計の基本は、地盤の状況把握が必要
地質調査結果(ボーリングしたS社の報告書抜粋)を公開します。
当調査地は、高岡層を基盤にもち、この上位は第四系の洪積層及び沖積層が堆積。厚さは約13m程度。(つまり、昔は入海近くで底の岩盤から川、海等の堆積物が厚く積もって出来ている地盤ということです。)
沖積層の層厚は浦戸湾に向かって厚くなる(南北・東西方向共に)傾向がみられる。
基盤岩は暗灰色の強風化泥岩〜泥岩で深度16m以深はN>50と大きな支持力が期待でき、深度16m以深への杭基礎が適当。(調査地は、深度16m以深は、N値50以上の基盤岩があるという意味です)
なおおせっかいとなりますが、高知平野の平坦低地での居住地や勤務地の地層、地盤に関心のある方は、地震・津波・大雨浸水等防災の基本となる地理や地盤把握の観点から、地盤、地層の構造、地形分類、地盤高、頻水地形、ボーリング調査による地下の地質、地層構造(柱状図・高知市は15事例載っています)等防災地理の知識が手軽によく分かる平成18年5月1日付国土地理院発行(書店で販売中)の土地条件地図 高知版を熟読なさるようお勧め致します。より詳しく今お住まい近所の地盤情報を調べるなら、県建築設計監理協会刊の「高知地盤図」に多くの場所でのボーリング調査のデータを載せており、高知市民図書館等で閲覧出来ます。
大事な基礎杭工事は、大容基功工業(株)による場所打コンクリート杭のアースドリル工法でN値50以上の支持岩盤がある地下16m〜18mの砂質泥岩表面より深く掘削、ていねいに底さらえをした後、コンクリート打設時に特許の確実なスライム処理をして頑強な支持基盤岩の中から立上げる基礎杭打設を施工。また当地は地下水位GL−1.35mと昔から井戸を掘っても水が出ない場所で、水脈はなく液状化現象は弱小と思われます。なお、大容其功工業はこのスライム除去の工法に効率よく使える、「スライムクリーナー」という機械を開発。姉歯耐震偽装事件及び新建築基準法強化後、東京等都会の大手建設、設計会社が、図面にこのような基礎工事にはスライムクリーナー使用のことと特記仕様指示、某大手基礎工事会社もホームページで現場使用を勧めており、機械の需要が急増していると聞く。最近の大阪、東京等で地盤の悪い工事現場では、基礎杭は地下80m近くまで掘ることが多くなっているそう。高知で生まれた大容基功が、会社設立当時からの品質管理重視の誠意ある施工方針での数多い実績で今の世に認められ業界の施工基準となりつつあることは嬉しい限りです。又、最近の東京のマンション販売業者は売る為に基礎工事から、地質、建築施工の過程情報を施工写真等を添えて開示してお客さんの信頼度獲得に努めていると聞いた。高知市もマンションが、乱立と言える程建築され、7階以上15階とかの免震を謳ったマンション計画も目白押しである。土地条件地図高知版に載っているボーリングデータ(柱状図)で、ある市内の某所は、N値50の支持層まで約35m以上と深く、全般的に、昔海だったと思われる所は、地盤、地質が弱い土地が多い。いくら免震マンションと言えどもそんな所に建つ物件は、肝心の基礎工事の杭は支持基盤まで到達して確り支えているのかなと老婆心がわいて来ています。それと、小学生でも分かるでしょうが、同じ28所帯のマンションが有るとして、その建物をティシュペーパーの箱と見立てて揺らすと仮定、7階で縦に建てるか、4階で横に建てるかで、物理的にどちらがひっくりやすいか?倒壊を支えるにはどちらが基礎工事をより頑強にしなければいけないか? 建物の耐震強度・倒壊への強度、上層部の揺れ、いざ、外に逃げる段に避難口は確保されているか。避難場所は?外に、避難したくても停電等でエレベーターストップ、階段か?外では津波の浸水状況は?火災は?心配事はいくらでもあります。必ずくるという南海巨大地震、今、自分・家族の命を守る為に、防災対策を一人一人が真剣に考える時と思います。
建築施工は、RR設計の設計・監理のもと(株)岸之上工務店が施工。
住宅金融公庫融資物件の設計であり、中間検査等 厳しい基準条件通り施工、資材やコンクリートの材質、また下請け業者も吟味して、 美しく仕上がっています。ところで、最近、大手某ゼネコンが設計で指定された強度より質の悪いコンクリートを使った偽装騒ぎが有りました。南国市日章の高知龍馬空港周辺の田圃の中に、戦中に作られた戦闘機の格納庫跡が点在しているはずですが、強度が頑強で壊すに大変であると聞く。コンクリートは、鉄筋等材料を吟味、砂等の調合や施工をしっかりすれば、戦中の技術でも80年近く原型を保っているのです。カーサ建築当時、私は設計士に同行してセメント工場を視察。確か設計図指定の品質よりワンランク上のコンクリートを施工業者のご好意で打設したと覚えています。 このサイト掲載の写真や資料は、ボーリング、基礎杭工事、建築工事の各報告書より、一部抜粋したもの。特に、建築行程の現場写真帳は74頁で、約440枚の写真が工事行程順に詳細に竣工まで記録されており、業者の確りした品質管理に裏付けされた建物に対する自信と誠意が伝わります。私はカーサ一ツ橋の耐震性については、地盤、基礎杭業者、設計基準、構造、施工業者等考慮するに、不安ないと確信しています。
次回南海地震時の津波浸水予測について
高知県の予測では当地域は浸水対象外です。(2005年7月11日付「南海地震に備えてgood! 」ホームページのホットニュースで津波浸水予想図が公開されています。また、県作成の「津波浸水予測図」製本は、県立図書館や高知市役所では受付カウンターそばのコーナーで閲覧出来ました。
H20年2月18日付、高地地震新聞に紹介された、国土地理院刊行の標高地形図ですが、正式名称は「数値地図5mメッシュ(標高)」で、CD-ROM版での発行です。高知版を市内の地図専門店に注文、検索するに、カーサ一ツ橋の南道路で、標高2.5m、北側及エヴァンス東側の道路で2.6m、カーサ一ツ橋の北側駐車場(敷地)で2.7mの標高です。このCD-ROMは、1/2,500の国土基本図の区画をファイル単位とし、航空レーザースキャナ計測取得した標高データから、家屋等の人口構造物等をフィルタリング処理等で除去し、5m間隔(東西南北の方眼・メッシュ)で表した詳細な数値標高モデルデータとのこと。精度も、10センチ単位で表示し、パソコンのポインタを画面地図上に合わすだけでピンポイントで標高が表示されます。また、距離や面積、地点間の勾配まで検索でき、出水時の水の流れも予測出来る優れ物です。埼玉東南・東京都部、名古屋、京都及大阪、福岡に次いで日本で5番目の作成であり、田舎の地方都市、高知を国が大地震の際、被害甚大となると見て警鐘を鳴らしていると思われます。5月21日付高知新聞に紹介のあったデジタル標高地形図は、このデータから作られているようですが、高知市内の標高がカラーで一目瞭然に分かる地図で、一応の目安になると思います。CD-ROM版は、値段が7,500円と少し高いですが、地震時だけでなく、台風や最近の異常気象によるゲリラ集中豪雨による水害防災の観点から、ぜひ、自分のお住まいや地域の正確な標高を知る為に、購入か、どこかで閲覧することをお勧めします。
追記:上記「デジタル標高地形図」を購入しました。800円です。色付けされており、高知市街の標高は0m〜3mで形成されていることが手軽に一目瞭然で分かります。
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